ラボ精製塩×「天然海水フレーク」×プロバイオティクス。アクアフォレストの最上位リーフソルト
◆どんな水槽向け
Hybrid Pro Salt は、アクアフォレストが「もっとも要求の高い海水水槽向け」と位置づける最上位の人工海水です。純度の高いラボ塩をベースに、天然海水で育てる良さを組み合わせる目的で開発されました。
◆特徴
・化学的に純度の高いラボ塩がベースで、水質の安定性・再現性を確保
・北大西洋の清浄な海域から採取した天然塩のフレークを加え、微量元素の幅を持たせている
・独自ブレンドのプロバイオティック・バクテリアを配合し、硝酸塩・リン酸塩のコントロールを狙う
・アミノ酸・ビタミンCも配合
エジプト・ケニア・インドネシア・フィジーのサンゴ礁の分析結果をもとに組成を設計し、消費の早いストロンチウム・ヨウ素は天然海水よりやや高めに設定しています。
◆品質管理
他のソルトと同じ管理体制です。600kgずつ作った人工海水から3サンプルを取り、2台の分析装置(ICP-OES)で検査します。結果は「Check your salt」で確認できます。溶かし方も同じで、約24°CのRODI水に約15分撹拌すれば使用可能です(溶解後は3日以内に使用)。
◆使用上のポイント(メーカー公式)
・dKHは7.5〜8.5を推奨(プロバイオティック・バクテリアの活性を保つため)
・新規立ち上げ時は、水質安定後10〜14日以上あけて生体導入を推奨
【要確認】炭素源配合による栄養バランスへのリスクについて
Hybrid Pro Salt にはプロバイオティック・バクテリアとその餌になる炭素源があらかじめ配合されています。炭素源は添加剤の「炭素源ドージング」と同じ原理で栄養塩を消費させますが、投入量が水槽の栄養塩レベルではなく水換え量で決まってしまう特有のリスクがあります。通常の添加剤と違い、水槽側が必要としているかどうかに関わらず、換水のたびに一定量が自動的に入り続けます。
特に次のような水槽は要注意です。
・すでに炭素源ドージング(バイオペレット、ボドカ/酢ドージング等)やGFO、リフジウムなどで栄養塩を押えている水槽は、削減策が重なり、リン酸塩・硝酸塩が急激に下がりすぎる可能性があります。
・換水量が多い、または換水頻度が高い運用では、バクテリアが過剰に増殖し(水の白濁・酸欠リスク)やすくなります。
・もともと栄養塩が低め(ULNS運用)のSPS水槽では、急な栄養塩低下でサンゴが退色・褪色するおそれがあります。
炭素源の投入だけを止める方法はなく、止めるには換水量を減らす・止めるしかありません。すでに何らかの栄養塩削減策を行っている水槽では単体でのフル使用は避け、事前にNO3・PO4を測定したうえで慎重に導入することを強く推奨します。
◆Peacecoralでの使い方のご紹介
アミノ酸の効果で、水換え後にサンゴのポリプの開き・反応が良くなるという使用感が店舗内で紹介されています(効果を保証するものではありません)。ただし添加剤と違いアミノ酸・炭素源の量を単体で調整できないため、単体常用は環境を選びます。
Reef Salt と Hybrid Pro Salt はベース仕様がほぼ共通のため、混ぜて使ってもイオンバランスが崩れにくいのが特徴です。炭素源の投入量を抑える目的も兼ねて、まずは「Reef Salt 8 : Hybrid Pro Salt 2」(4:1)程度でブレンドし、NO3・PO4の推移を見ながら比率を調整するのがおすすめです。
◆成分表(公式・塩分濃度別)
| 塩分濃度 | KH (°dKH) | Ca (mg/L) | Mg (mg/L) | K (mg/L) |
|---|
| 30 ppt | 6.4〜7.3 | 359〜375 | 1120〜1190 | 310〜330 |
| 33 ppt | 7.3〜7.6 | 380〜410 | 1230〜1300 | 340〜360 |
| 35 ppt | 7.7〜8.4 | 415〜440 | 1310〜1380 | 380〜400 |
参考(塩分濃度35 ppt換算・メーカー公式比較表より): カルシウム 431 mg/L、マグネシウム 1361 mg/L、カリウム 381 mg/L、ヨウ素 0.0642 mg/L、ストロンチウム 8.42 mg/L
※上記以外の元素・ロットごとの詳細値は「Check your salt」でご確認いただけます。
◆使い方
1. 約24°CのRODI水を用意します。
2. 塩分濃度33 ppt(比重1.025)なら、水10Lに対して約390gを添加します。
魚のみ主体: 30 ppt / 約355g LPS主体: 33 ppt / 約390g SPS主体: 35 ppt / 約415g(いずれも水10Lあたり)
3. 完全に溶けて透明になるまで、約15分強く撹拌します。
4. 使用前に屈折計で塩分濃度を確認してください。
5. dKH は 7.5〜8.5 を目安に管理してください。溶解後は3日以内に使用。乾燥した冷暗所で保管してください。
◆Aquaforest Reef Saltシリーズ 3種比較
| Reef Salt | Reef Salt Plus | Hybrid Pro Salt |
|---|
| 位置づけ | 汎用の定番 | 高パラメータ版 | 最上位・ハイブリッド |
| KH(33 ppt目安) | 7.3〜7.7 dKH | 10.4〜11.2 dKH | 7.3〜7.6 dKH |
| 特別な配合 | アミノ酸+ビタミンC | アミノ酸+ビタミンC(微量元素リッチ) | アミノ酸+ビタミンC+天然海水フレーク+プロバイオティクス |
| 向いている水槽 | ミックスドリーフ〜SPS、添加剤で調整したい方 | 生体量が多く、換水中心に主要元素を補いたい方 | 栄養塩を抑えつつSPSを追い込みたい方 |
| 共通の品質管理 | 600kgごとに3サンプルを検査、結果は「Check your salt」で確認可、約15分で溶解、溶解後3日以内に使用 |